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アガサ・クリスティー自伝〈上〉 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ クリスティー

定価: ¥ 1,050
販売価格: ¥ 1,050
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おすすめ度:

発売日: 2004-10
発売元: 早川書房
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
古き良き時代の英国社会における幸せな少女期から結婚、そして、文壇デビューへ
この自伝は、59歳から15年半をかけて、アガサが、折に触れて、心の赴くままに、さまざまなエピソードを書き連ねていったものであり、この上巻では、3歳の誕生日から、33歳で世界一周旅行に旅立とうとするまでが語られている。
さて、読み始めてすぐに気が付いたのが、「はて、これは、前にどこかで読んだような記憶が…」というフレーズが頻繁に出てくることである。調べたところ、「未完の肖像」であった。改めて並行して読み比べてみると、一目瞭然、ときには実名で語られているエピソードさえあるのだ。一部に改変はあるものの、「未完の肖像」のエピソードは、この自伝のエピソードと重なっており、「未完の肖像」は、ほぼ、アガサの私小説であったと見てもよいことが確認できた。この作品を書いたのがアガサ44歳のときであり、このときは、アガサ自身、まさか後年、自伝でこの小説のネタを明かすことになるとは思っていなかったのだろう。
ところで、意外なことに、アガサは、15歳まで学校教育を受けていないため(本文の記述から逆算すると13歳頃)、文法がまるでわからず、作文はうまくなかったのだそうだ。ただ、その頃の教師の「あまりに空想的」という批評は、その後のミステリ作家としての大成を予言しているようでもあり、16歳のときに初めて書いた長編小説「砂漠の雪」を読んだ、当時、隣人であった「赤毛のレドメイン家」で有名なイーデン・フィルポッツは、「あなたは会話にすぐれた感覚を持っている」と、アガサの最大の長所の一つを、早くも見抜いている。
また、注目すべきは、初めて探偵小説を書こうと思い立ったエピソードの中で、ポアロの人物像が完成していく過程を詳しく語っていることだろう。デビューの4年前のことであるが、このときの作品は、出版社から何度も送り返され続け、アガサも出版の望みを断念しかけている。後のデビュー作「スタイルズ荘の怪事件」である。
ふるきよき子供時代。
古きよき時代、コンピュータや情報のあふれていない世界で、想像の世界を自由に遊ぶアガサの姿が描かれています。
私自身の子供時代、田舎でなにもないところで育ちましたが、同じように想像の翼を広げ、実体のない世界で楽しく遊んだことを思い出します。
成長し、さまざまな恋愛を経て、周囲からすすめられない相手と結婚。
その時々で自分で納得できる幸せを求め、果敢に突き進むアガサの姿が魅力的です。
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